ウェビナーとは? 初心者にもわかりやすくウェビナーを解説

[ ウェビナーとは? 初心者にもわかりやすく解説 ]

あなたは、オンラインでプロモーションする方法や売り込む方法を検討していますか?
場所を問わず、低コストで開催できるオンラインセミナー。オンラインの営業活動においては欠かすことができない活動です。ですが実際には、なかなかうまくいかないと苦労されている担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これからデジタルマーケティングやオンライン営業をやろうとしている人にもわかりやすく、オンラインのセミナーであるウェビナーをわかりやすくご紹介します。

マーケティング入門
ウェビナー
ウェビナー

ウェビナーとは?

ウェビナー( Webinar )とは、ウェブとセミナーを組み合わせた造語です。ウェブで行うセミナーのことです。オンラインセミナーやウェブセミナーとも呼ばれています。多くの参加者に対して情報を提供できるデジタルマーケティングの手法です。

インターネット環境さえあれば、どこからでも視聴できます。オンラインで開催されるため、対面型のイベントよりも気軽に参加できます。また、対面型と同じように、参加者は話を聞くだけではなく、質問したり、アンケートに答えたりもできます。リアルタイムのアンケート表示などもでき、インタラクティブ性が高い活動です。

ウェビナーのメリットとデメリット

メリット

1. コスト削減できる

社外でやろうとすると、会場を借りたり、設営でお金がかかります。交通費もかかります。しかし、ウェビナーの場合、そういった費用はかかりません。セミナーを行うための機材やライセンスなどのみで済むため、費用を押さられます。

2. いつでもどこでも開催できる

インターネット環境があれば、基本的にはどこからでも開催・参加できるため、会場に行くといった時間は必要ありません。マーケティング活動の効率化を図れます。

3. 場所や人数に関係なく新規顧客開拓やプロモーションが行える

上記2で述べた通り、誰もがどこからでも参加できます。そのため、対面型セミナーのような開催場所や時間などの制約がなくなります。また、参加人数も簡単に増やせます。結果的に、対面型ではリーチすることができなかった人たちに対してアプローチできます。つまり、今までよりも効率よくプロモーションや新規顧客開拓が可能になります。

4. 録画した動画を再利用できる

対面型のセミナーでも録画して、それを使いまわすこともできなくはないですが、ウェビナーであれば、それが簡単に行えます。例えば、アーカイブ動画配信としてウェブ公開もできるため、マーケティング活動の幅が広がります。

デメリット

1. 通信環境により音声や画質が乱れることがある

オンラインセミナーの場合、参加者の通信環境により、音声や画質が乱れる場合があります。さらに音声が届かなくなると全く機能しなくなります。そのため、違う場所から参加する、別の人も対応できるようにするなどのバックアップ体制があると望ましいです。ただし、参加者側の通信環境の場合は、ライブ配信の場合、現実的には対応できないため、アーカイブ動画を配信するなどの選択肢を用意するといいでしょう。

2. 参加者の意欲や状態がわからない

対面型セミナーと違い、参加者の表情や雰囲気、状態がわかりません。そのため、参加者の反応を見て、話す内容や話し方を変えるなどができません。また、参加者の興味や意欲についてもわかりません。ただし、Zoomウェビナーなどを使うと、参加者の入退室の状況などはわかります。

以下は、ウェビナーと対面型セミナーとの主な違いになります。緑色の項目はオンラインによるメリット、オレンジ色の方はデメリットとなります。

ウェビナー(オンラインセミナー)対面型セミナー
コスト安い(最低限必要な機材とウェビナーのライセンス購入で開催できる)高い(会場費、設営費、移動費など、毎回かかる)
場所インターネット環境があれば、どこからでも開催できる会場に行く必要がある
対象場所を問わず、多くの人を集客できる地域や時間などの制約条件の中で対象を絞る必要がある
手間ウェビナーツールの設定ぐらい会場や機材、搬入出などの手配、現地での受付や参加者情報管理、印刷物の用意や配布
やりとり質問やコメントをもらいやすい人前で質問をする必要があるため、なかなか質問が出ない
イベント規模システムやライセンスの対応で、参加できる人数を増やせる会場による制約があり、変更が難しい
再実施・活用録画したウェビナーを再利用できる毎回、セミナーを開催しなければいけない
音質や画質通信環境により音声や画質が乱れることがある機器トラブルなどトラブルが起きても、紙を配布などの対応がしやすい
参加者の反応参加者の表情や状態が見えない参加者の表情や雰囲気など、直接確認できる
ウェビナーと対面型セミナーの違い

ウェビナーの配信方法について

リアルタイムに配信するライブ配信と、録画した動画を配信するアーカイブ配信の2種類があります。

ライブ配信 ( リアルタイム配信 )

ライブ配信は、決まった時間にセミナーを開催し、それを生放送で配信します。リアルタイム配信と呼ばれることもあります。ライブ配信の場合、チャット機能を使って、セミナー中に質問の受け答えはできます。また、アンケートに答えてもらい、その結果をリアルタイムで参加者に見せることもできます。

ただし、通常のセミナーや後述するアーカイブ配信(録画配信)と比べ、配信トラブルが発生するリスクがあります。そのため、セミナーが開催される前に事前に対策案を検討するなどが必要です。

アーカイブ配信 ( 録画配信 )

アーカイブ配信は、あらかじめ録画したセミナー動画を配信します。通常のセミナーやライブ配信と同じように、決まった時間に配信したり、参加者がいつでも視聴できたり、配信方法を決めれます。録画して配信するため、撮り直しができたり、いつでも見れたりするメリットはあります。ただし、動画配信中にリアルタイムでのチャットなどのやりとりはできません。

そのため、ライブとアーカイブ動画配信を組み合わせるパターンもあります。最初にライブで挨拶やプレゼンテーションを行い、一部の内容やセッションをアーカイブ配信で対応し、また、ライブ形式で質疑応答をするなどです。

ライブ配信とアーカイブ配信の主な違いを以下のとおりになります。

ライブ配信(リアルタイム配信)アーカイブ配信(録画配信)
概要生配信録画した映像を配信
配信タイプ双方向一方向
臨場感あるなし
やりとり質疑応答など行えるなし
コンテンツその場で提供する再利用できる
配信トラブル発生リスクある発生しにくい
閲覧の持続性ある離脱されやすい
ライブ配信とアーカイブ配信の違い

参加者にとってのメリットとデメリット

参加者にとって、ウェビナーの一番のメリットは参加しやすいことです。それ以外の主なメリットやデメリットは以下となります。

メリットデメリット
・どこからでも参加できる
・会場に行く必要がない
・ながら参加ができる
・直接の確認/体験ができない
・ツールのインストールや登録が必要なときがある
・トラブルで受講できないリスクがある
参加者にとってのメリットとデメリット

オンラインセミナーによるさらなる効果

オンラインでのセミナーは、より多くのユーザーとつながり、さまざまなプロモーション活動を行えます。現在は、多くの企業が、自社の製品やサービスを紹介する機会として、無料でセミナーを開催しています。昨今、デジタルマーケティングやオンライン営業の手法の一つとして、ウェビナーはよく活用されます。

これ以外にも、例えば、専門家としてプレゼンテーションすることで、その分野のプロとしてブランディングや認知度を上げることもできます。いわゆる、ソートリーダーシップイベントです。また、どのように技術が使われているのか、用途や事例などの話をすることで、見込み客に興味を持っていただき、購買意欲を高めることもできます。

さらに既存顧客に対しても、製品やサービスを有効に活用し、高い効果を得てもらうようなトレーニングや勉強会なども行えます。結果的に、追加購入やリピートも期待できます。つまり、オンラインによるセミナーを有効活用することで、案件獲得や売上アップにより貢献することができます。

マーケティングの目的によってウェビナーの内容を変える

マーケティングの目的によって、ウェビナーは3つに分類できます。集客し、見込み客を獲得する「リード獲得」、購買欲を高め、案件化を促す「リード育成」、既存顧客に製品やサービスの利用し、さらなる購入を促す「追加購入」です。この目的によって、参加対象者やプレゼンの内容などは変わってきます。

例えば、リード獲得が狙いであれば、製品やサービスを売り込まないことです。参加者にとって価値を提供することです。つまり、参加者が抱えている課題やニーズをどのように解決できるのかを知っていただく場にすることです。参加者がまだその課題やニーズに気づいていないならば、なぜ自社が提供するものやサービスが参加者に価値があるのかを伝えなければなりません。自社の伝えたいことではなく、参加者にとって、有益な情報を提供することが重要です。

なぜウェビナーがいいのか?

すでにウェビナーの目的やメリットをご紹介しましたが、セミナー活動が有効な理由はそれだけではありません。いきなりお客さま、特に潜在的な顧客に対して、自社が提供する製品やサービスを売るのは簡単なことでありません。何を売るにしても、ニーズがなければ始まりません。また、お客さまから信頼を得ることは必要不可欠です。そして、信頼が一瞬で得られるなんてことはありえないことは、みんなわかっています。

信頼を築いていくために、お客さまとつながらなければなりません。一般的に、「人間的にふさわしい」「何かしらの共通点があり、やりとりしやすい」「この人は素直で意図がはっきりしている」「問題を解決できる能力がある」などは、信頼関係を作っていく上で重要な要素です。

そのため、ウェビナーを通じて、お客さまの課題の解決やニーズに応えるだけではなく、そのやりとりの過程において、お互いを知り、信頼関係をつくっていくことが重要です。忘れてはいけないことは、「人は人から買う」ということです。これは、オンラインセミナーだけではなく、マーケティング全般に言えることですが、非常に重要です。

ウェビナーツールについて

ツールやライセンスを選ぶ主なポイント

  • 必要な機能の有無 ( 例:セキュリティー、コミュニケーション )
  • 使いやすさ ( 参加者側と主催者両方にとって )
  • 参加人数上限
  • 費用 ( 初期費用、月額費用 )
  • サポート体制

ウェビナーツール一覧

オンラインでセミナーを開催できるツールは様々なものがあります。代表的なものをいくつかご紹介します。

  • Zoom Webinar
  • Cisco Webex Events
  • Youtube Live
  • Facebook Live
  • Microsoft Teams
  • V-CUBE セミナー
  • Adobe Connect
  • Cocripo
  • LiveOn

ウェビナーを実施する主な流れ

1. 開催の目的を考える

まず最初に、今からやっていこうとするセミナーの目的や狙いを決める必要があります。見込み客獲得なのか、育成なのかなどです。これによって、誰を対象に紹介するのか、集客するのか、またセミナーの内容も変わってきます。

2. 企画をする

対面型のセミナーのように、日時やプログラム内容などを考えなければなりません。ウェビナーであれば、参加者が集中して聞けるように、例えば、30分と短めにして15分の質疑応答というふうに、対面型よりも時間を短くすることを検討してもよいかもしれません。

話すテーマやトピックについては、さまざまな決め方があります。基本的には、お客さまが知りたいこと、自社なら他社よりお客さまに役に立つ情報を提供できること、時流にのっているなどを意識して企画します。お客さまの視点を重視し、例えば、カスタマーサポートにお客さまから聞かれるよくある課題は何かとヒアリングするのも手です。そして、興味を引くタイトルや案内なども考える必要があります。

3. セミナーの基本的な準備をする

セミナー自体を開催するための準備として、例えば、Zoomウェビナーのようなオンラインセミナー配信ツールや、PC、カメラ、マイク、ライトなどの必要な機器などの準備、バーチャル背景の用意を行う必要があります。また、セミナー環境の構築として、機器や道具のテスト、回線速度の確認なども行います。

これ以外にも、対面型セミナーと同様に、セミナーの詳細なアジェンダ作り、講演資料の準備、案内ページや登録ページの制作、集客プランやセミナー後のフォローアッププランを立てるなどを行います。

また、ウェビナーの流れや進め方については、誰が、何を、いつするのかなどをできるだけ細かいレベルで決めて、ドキュメント化もしくは図示化しておくといいでしょう。感覚的には、対面型のちょっとしたセミナーよりも、半日から1日にイベントをするような感じです。

4. 集客

セミナー担当者にとって、ウェビナーの集客は対面型のセミナーと同様に大きな悩みの一つです。セミナーの目的や対象としている参加者によって集客方法は変わってきます。ですが、BtoBの自社イベントであれば、自社のウェブサイトやメールでの案内は外せません。例えば、一斉配信による複数回の案内や私信メールによる案内などは必要です。

また、営業やサポートチームの協力を得て、担当者からの直接の案内や、パートナー経由での案内も行います。さらに、広告、外部メディアやポータルサイトの活用、ソーシャルメディアなど、さまざまな方法を使って、告知し、集客します。

集客に必要な期間ですが、ウェビナーの目的や形態にもよりますが、1時間イベントなら2,3週間ほど、カンファレンスのようなイベントだと6週間は集客期間があるといいでしょう。

5. セミナー当日までにしておくべきこと

セミナーの登録者にリマインドメールを送ることは、参加率をあげる上でも大切なことです。例えば、前日と、開始1時間前に送ります。基本的には、Zoomウェビナーなどを使えば、最初に設定をしておくことで自動でリマインドメールを送れます。

セミナーのリハーサルについては、対面型よりもしっかり行う必要があります。音声やカメラなどの調整だけではなく、話す流れ、画面共有などのPCの操作、チャットで案内するタイミングなどの確認を行います。一般参加者として参加し、ユーザー視点での体験(画面の見え方や聞こえ方)もチェックしましょう。

さらに、バラバラな場所から配信、進行するときは特にですが、トラブル発生時のコミュニケーションのとり方や対応の進め方などを事前にある程度決めておきましょう。

6. 当日の運営

30分ほど前から最終確認を行います。リハーサルでやったような動作確認、参加者への案内を含めた、全体の流れを確認します。このとき、細かいことですが、通知を消す、不必要なアプリやタブを閉じるなども行います。また、役割の再確認、緊急時の対応の流れなども関係者と共通認識をしっかり持つようにしましょう。あとは本番を迎え、進めていくだけです。

7. セミナー終了後

セミナー終了直後にはアンケートを取りましょう。感想だけではなく、お客さまの課題を聞いたり、製品やサービスの購買意向を聞いたりしましょう。そして、アンケートの回答率を上げる工夫は考える必要があります。例えば、アンケート回答者には、セミナー資料や動画を提供するなどして動機づけを行います。

アンケート内容や結果を営業チームと共有し、連携しながら、しっかりフォローアップしていきます。また、欠席者に対しても録画したものを共有するなどの対応も行っていきましょう。録画した動画は、Youtubeでの限定公開やダウンロードコンテンツ化するなど、いろいろな活用方法があります。

あと、セミナー中に回答できなかった質問に対する回答も、後ほど公開したり、メールで案内したりしましょう。

まとめ

新型コロナの影響もあり、以前と比べ、企業から送られてくる営業メールや、オンラインのイベントの招待の数は増えました。その結果として、メールやウェビナー疲れのユーザーも割といると思います。業界によっては、デジタル対応が進んでいないなどの理由で、それほど競合他社のことを気にしなくてもいいかもしれません。

ですが、大事なことは、ユーザーに有益な情報を提供することです。お客さまが抱えている課題の解決、ニーズを満たすような情報提供ができるよう、ウェビナーの質を上げていきましょう。デジタルマーケティングを改善していきましょう。結果的には、それが売上に貢献する近道です。

Zoomウェビナーを開催する手順や集客について

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