PMBOKはじめの一歩

プロジェクトマネジメント(PM)における世界標準の参考書とされる「PMBOK®」は時代の変化とともに刷新され続け、IT業界だけでなく、製造業、金融、物流など様々な業界から注目を集めています。本書は、そんなプロジェクトマネジメントの全体像とPMBOK®のエッセンスについて解説する入門書です。

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*1 - 2022年2月07日午後0時確認

著者メッセージ

飯田剛弘

昨今、プロジェクト型の仕事は増えています。先が見えない不確実な時代においては、プロジェクトを成功に導くためのノウハウ「プロジェクトマネジメント」は必要不可欠です。本書は、そんなプロジェクトマネジメントの全体像とPMBOK®のエッセンスについて解説する入門書です。
「テーマパーク企画にPMを導入したらどうなる?」「夏まつりにPMを導入したらどうなる?」など、ユニークなケーススタディを交えつつ、プロジェクトマネジメント(PM)の概要や導入のメリットについて丁寧に説明しています。

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こんな方におすすめです

  1. プロジェクトをうまく進め、成果を出したい人
  2. プロジェクトマネジメントを学びたい人
  3. プロジェクトマネジャーとして活躍したい人
  4. PMBOK®ガイド第7版について知りたい人
  5. PMP資格を取得したい人
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プロジェクトマネジメントを知ると...

プロジェクトマネジメントは、ゴールを定め、計画し、実行し、思い通りにいかないことを解決しながら、成功に導いていくマネジメント手法やノウハウです。
本書を読み進めていくことで、このノウハウを身につけることができます。また、目の前のプロジェクトに対して、「なぜするのか」「何をするのか」「どのようにするのか」がイメージできるようになります。

本書に寄せて

片江 有利( かたえ・ありとし)
一般社団法人 PMI日本支部 会長

みなさんは「やりたいことを実現するノウハウ」を知りたいと思いませんか? 企業なら事業立ち上げや新商品開発、日常生活なら子育てや家事の効率化、学生なら学園祭やクラブ運営等うまくやりたいことがあるはずです。DX時代、プロジェクト型の仕事が増加しています。プロジェクトマネジメントはゴールを定め、計画・工程を見える化し、進捗管理し、思い通りにいかないことを突破し、うまくやるためのノウハウです。本書ではPMBOK®のノウハウを色々な事例を使って分かりやすく解説していますので、このノウハウを参考にしてやりたいことに挑戦してください。

加藤 亨( かとう・とおる)
特定非営利活動法人
日本プロジェクトマネジメント協会 理事長

みなさんが新しいことに挑戦するとき、プロジェクトマネジメント(PM)はその助けになるでしょう。なぜならPMは、ピラミッド建設や宇宙開発等で実践されたノウハウが体系化されているからです。でもそれは難しいものではありません。計画し、実行し、計画と実績の差異を分析してその原因を明確にし、修正行動を取ると言う当たり前のことを当たり前に実行することだからです。その体系を様々な視点でまとめたのがPMBOK®であり、本書は、色々な事例を使ってPMBOK®を分かりやすく解説しています。みなさんもこの本でPMを身に着けてどんどん新しいことに挑戦してください。

この本の内容について

目次

本書に寄せて

はじめに

Introduction PMって何だろう?

  • PM(プロジェクトマネジメント)って何?
  • 【PMから得られるもの①】ビジネスの価値
  • 【PMから得られるもの②】プロジェクトの円滑な推進(QCD)
  • 【PMから得られるもの③】チームとうまく進める(コミュニケーション)
  • PMはすべての活動に使える!

Chapter 01 テーマパーク企画にPM を導入したらどうなる? ~若手プロジェクトマネジャーがんばります!~

  • [Story] テーマパークを作ろう!
  • [解 説] プロジェクトの「立上げ」とは?
  • コラム 夢を持った人間は最強! 夢工学からのメッセージ
  • [Story] 建設予定地を確保しよう!
  • [解 説] プロジェクトは誰のためにやるのか?
  • [Story] アトラクションを企画しよう!
  • [解 説] なぜやるのか! 何をやるのか!
  • [Story] 予算はどれくらいかかるかな?
  • [解 説] 最初にしっかり見積ることが大事!
  • [Story] さあ、アトラクションの建設だ!
  • [解 説] 発注するときに気を付けることとは?
  • コラム プロジェクトをうまく進めるためのパートナー連携とは?
  • [Story] トラブル発生! 計画通りに建設が進まない!
  • [解 説] 遅れたときはどうしよう?
  • コラム プロジェクトの虫歯を早く取り除こう
  • [Story] アトラクション完成! さて、出来栄えはどうだろうか?
  • [解 説] 品質は完成してからわかるものではない!
  • コラム なかなかプロジェクト全体の品質が上がらないのはなぜ?
  • [Story] 次のアトラクションを企画しよう! ……その前に?
  • [解 説] プロジェクトを振り返ろう!
  • [Story] 今日もテーマパークは大盛況!
  • [解 説] この章の解説
  • コラム 著者への一問一答 飯田 剛弘

Chapter 02 家のリフォームにPM を導入したらどうなる? ~住みやすい家を目指して!~

  • [Story] いつまでたっても不具合がなくならない!
  • [解 説] 「対処」と「対策」の違いって何?
  • [Story] 他の場所でも不具合が……
  • [解 説] 他でも同じことが起きないか? 横展開しよう!
  • コラム バグって何? なぜ虫?
  • [Story] 不具合のない生活を送りたい!
  • [解 説] 「品質」にこだわることの大切さ!
  • [Story] 部屋の修復が意外と大変な作業に!
  • [解 説] 「変更」への影響を把握しておこう!
  • [Story] 苦労してたくさんの新要素を詰め込んだぞ!
  • [解 説] 誰のための品質? 過剰品質や不確実な要求への対応!
  • [Story] 「お金が足りません!」はNG !
  • [解 説] 「金の切れ目が縁の切れ目」ではダメ!
  • [Story] なんか少しずつ遅れてきたぞ!
  • [解 説] バッファ(余裕値)をどう捉えるのか!
  • [Story] リフォームで幸せな生活を送れるようになったか?
  • [解 説] この章の解説
  • コラム 著者への一問一答 奥田 智洋

Chapter 03 オフィス移転に PM を導入したらどうなる? 〜誰でも最初は不安だらけ・・・〜

  • [Story] 急遽、社長のアイデアで本社が地方へ……
  • [解 説] 作業を洗い出す
  • [Story] あれもこれも心配だ……
  • [解 説] リスクを特定する
  • コラム リスクを報告しやすい風土作りとは?
  • [Story] 一体どれが一番重要なのか?
  • [解 説] リスクを分類して対策の優先順位を決めよう
  • コラム みえる化とは?
  • [Story] やってみないとわからないのはちょっと……
  • [解 説] リスクを分析して対策をたてる(予防策と発生時対策)
  • [Story] 試しにやってみる
  • [解 説] 必要により実地検証を
  • コラム マネジメントプロセスでも実地検証を!
  • [Story] 計画したのにうまくいかない
  • [解 説] この章の解説
  • コラム 著者への一問一答 國枝 善信

Chapter 04 夏まつりにPM を導入したらどうなる? ~みんなで地域を盛り上げよう!~

  • [Story] 今年もやることになった夏まつり。えっ! わたしが取り仕切るの?
  • [解 説] みんなが当事者! 「プロジェクト」を開始するということ
  • [Story] 大きなやぐらを立てたいな! 誰を連れてくる?
  • [解 説] どんな人にお願いすればいいんだろう? 役割を明確にすること
  • コラム プロジェクトマネジャーは何でもやる?
  • [Story] SNSで共有だ!
  • [解 説] 新しいことにアンテナを張ろう
  • [Story] 大体決まったけど……みんなの思いを取り込めているかな?
  • [解 説] 「ステークホルダー」の期待に応える
  • コラム 敵対勢力はいませんか? 悪夢工学からのメッセージ
  • [Story] 業者Xさんに連絡して、業者Yさんに連絡して、業者Zさんに連絡して……
  • [解 説] ルールを決めてコミュニケーションをコントロールしよう!
  • [Story] 大変だ! 太鼓が届かない!
  • [解 説] 「調達」は余裕を持ってやろう!
  • コラム 外部の人を連れてくる場合は要注意
  • [Story] 大盛況に終わった夏まつり。来年はもっと良い夏まつりにしよう!
  • [解 説] この章の解説
  • コラム PMに求められる3つのスキルとは

Chapter 05 あらためて……PM の概要と活用

  • 【プロジェクトマネジメントの基礎知識】 プロジェクトとプロジェクトマネジメント、 プロセス群
  • 【プロジェクトマネジメントの基礎知識】テーラリング
  • 【プロジェクトマネジメントの基礎知識】開発アプローチ
  • さらにもう一歩 アジャイル・アプローチの例~スクラム~
  • なぜプロジェクト統合マネジメント(立上げ~計画)が必要なのか
  • なぜプロジェクト・スコープ・マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト・スケジュール・マネジメントが必要なのか
  • さらにもう一歩 順序関係の種類
  • さらにもう一歩 見積りの種類
  • なぜプロジェクト・コスト・マネジメントが必要なのか
  • さらにもう一歩 EVM:アーンドバリューマネジメント
  • なぜプロジェクト品質マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト資源マネジメントが必要なのか
  • さらにもう一歩 タックマンモデル
  • なぜプロジェクト・コミュニケーション・マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト・リスク・マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト調達マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト・ステークホルダー・マネジメントが必要なのか
  • なぜプロジェクト統合マネジメント(実行~終結)が必要なのか
  • さらにもう一歩 変更による影響を把握するため~CRUDの活用~

Chapter 06 プロジェクトマネジメントなんでもQ&A

【基本&発音編】
  • Q:プロジェクトマネジメントって何ですか?
  • Q:どんな人がプロジェクトマネジメントを学ぶべきなのですか?
  • Q:プロジェクトマネジメントを学ぶと、どんないいことがあるのですか?
  • Q: プロジェクトマネジメントを推進している団体はどのようなものがありますか?
  • Q:PMBOK®とは何ですか?
  • Q:PMBOK®は何と読むのですか?
  • Q:PMBOK®はどこで入手できるのでしょうか?
  • Q:PMOとは何ですか?
  • Q:プログラムマネジメントって何ですか?
  • Q:ポートフォリオマネジメントって何ですか?
  • Q:P2Mとはどのようなものですか?
  • Q:プロジェクトマネジメントでは、何人くらいの人数を管理するのでしょうか?
【よくある誤解編】
  • Q:PMBOK®は世界標準(スタンダード)ですか?
  • Q:PMBOK®とISO 21500(JIS Q 21500)の関係は?
  • Q:PMBOK®はITの開発だけで使われる話ですよね?
  • Q:管理業務を行わないメンバーには、PMBOK®は不要ですよね?
  • Q:プロジェクトマネジメントは手間がかかって大変ですよね?
  • Q:プロジェクトマネジメントがなくても問題ないですよね?
  • Q:管理職やベテランでないとプロジェクトマネジメントはできないですよね?
  • Q:プロジェクトマネジメントに正解はありますか?
  • Q:プロジェクトマネジャーがプロジェクトの全責任を負うものですよね?
【詳細編】
  • Q: アジャイル開発はドキュメント作成より成果を優先させると聞きました。これはド キュメントを作成しなくてもよいということでしょうか?
  • Q: いま取り組んでいる仕事にプロジェクトマネジメントを導入したいと考えたとき、 何から始めればよいでしょうか?
  • Q:「WBS」と「スケジュール」の違いがわかりません。
  • Q:「ステークホルダー」とは、どのような人たちなのでしょうか?
  • Q: コストを抑えてスケジュールを遅れさせずに品質を高めることはできますか?
  • Q:リスク管理は最初にリスク対応計画を立てたら完了でしょうか?
  • Q: プロジェクト計画時点は未確定情報が多いため、コスト見積りが正確にできません。こういう場合はどうすればよいでしょうか?
  • Q:変更はどのように管理するのでしょうか?
  • Q: プロジェクト作業の一部を外部委託する場合には、どのようなことに気を付ける必 要がありますか?
  • Q: スケジュールを作成するとき、作業をうまく割り振りできません。何か有効な手法 はありますか?
【資格編】
  • Q:PMBOK®の資格はどのようなものがありますか?
  • Q:どうすれば資格を取得できますか?
  • Q:資格は失効しますか?
  • Q:資格は海外でも有効ですか?
  • Q:プロジェクトマネジメントの資格は他にどのようなものがありますか?
  • Q:P2Mの資格取得制度はどのようなものですか?

Chapter 07 PMBOK® 第7 版の概要 217 なぜPMBOK®第7版がリリースされたのか? ~バージョンアップの背景とその考察~

今までのPMBOK®との関係と変更点
  • 【PMBOK® 第7版の新概念①】価値実現システム
  • 【PMBOK® 第7版の新概念②】プロジェクトマネジメントの原理・原則
  • 【PMBOK® 第7版の新概念③】プロジェクト・パフォーマンス領域
  • テーラリングについて

おわりに

謝辞

著者プロフィール

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著者プロフィール

飯田剛弘

飯田 剛弘 (いいだ よしひろ)

  • ビジネスファイターズ 代表
  • マーケティングコンサルタント
  • リモートチームのマネジメント アドバイザー

愛知県生まれ。2001年、南オレゴン大学卒業(全米大学優等生協会: Phi Kappa Phi 所属)後、インサイトテクノロジー入社。2004年よりインド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事し、リモートチームのマネジメントを始める。その傍ら、プロジェクトマネジメント協会(PMI)の標準本の出版翻訳に携わる。マーケティングに特化後は、データベース監査市場にて2年連続シェア1位獲得に貢献。市場シェアを25.6%から47.9%に伸ばす (ミック経済研究所)。

外資系製造企業FAROでは、アジア太平洋地域でのマーケティングやプロジェクトに責任者として取り組み、日本から海外にいるリモートチームをマネジメント。人材育成や多様性のあるチーム作りにも力を入れ、1on1ミーティングは1,000回を超える。

2020年、ビジネスファイターズ合同会社を設立。現在は、マーケティング支援や人材育成(研修・講習・執筆)など多方面で活動中。

著書に『童話でわかるプロジェクトマネジメント』(秀和システム)、『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(明日香出版社)、『こじらせ仕事のトリセツ』(技術評論社)、『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)がある。

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